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りゅうちざん かくほうじ龍池山 覺法寺

富士山の麓。静岡県沼津市にある浄土真宗本願寺派・覺法寺は、平成2年、本願寺派の沼津布教所として歩みを始めた。周囲は住宅街で静かな佇まい。お寺は近年リニューアルされ、一歩足を踏み入れると落ち着いたデザインの本堂が出迎えてくれる。長年本願寺の職員として勤め、最後は小樽別院の輪番職を務めた前住職・藤本龍珠(ふじもと りゅうしゅう)さんが、「まだ本願寺派の拠点がなかった沼津で布教を」と願い、開いたのが始まりだった。

歴史

村史によると、富山県入善町に所在する覺法寺は真言宗の時代を経て、浄土真宗に改宗したようである。浄土真宗になってからは、元大工職人と記された者を第1世の開基とし、第2世・観導、第3世・靈現、第4世・龍音、第5世・岱龍、第6世・龍珠と相続している。第3世の靈現が天保14年(西暦1843年)生まれと記されており、浄土真宗のお寺としての始まりは、天明か寛政あたりかと思われる

現在、沼津にある覺法寺は、沼津市に浄土真宗本願寺派のお寺が1ヶ寺もないことから、平成2年(西暦1990年)より第6世の龍珠が布教所として始め、平成22年(西暦2010年)に富山県入善町の覺法寺を移転してから、浄土真宗本願寺派・東京教区静岡東組12番目の寺として活動している。

住職インタビュー

■俳優と住職、二つの道
私は福岡県の出身で、小学生の頃から役者になると決めていました。父は中学の社会科の教師だったので、上京させてもらうには大学に行かなければと、東京にある芝浦工業大学に通いながら俳優養成所に通い、アルバイトをしながら舞台やドラマ、映画などに出演してきました。あるとき、川越にある恵光寺の住職の旦那さんがテレビ局のプロデューサーをされていて、そこで朗読の勉強をしていた際、「藏内は本物になりたいんだろう?本物になるためには俺と一緒に東京仏教学院に通おう」と誘われて一緒に1年間ほど通ったんです。そこで出会って結婚したのが前住職・藤本龍珠(ふじもと りゅうしゅう)さんの娘でした。知り合った当初はごく普通の出会いで、特別な縁を感じていたわけでもありませんでした。ただ、話をするうちに、とても自然体でいられる人だなと感じるようになりました。そして結婚。そのとき初めて、「ああ、このお寺と自分はご縁があったんだな」と思うようになりました。私は最初から住職になるつもりだったわけではありませんが、義父が覺法寺を大切に守ってきた姿を間近で見て、「自分にできることがあるなら手伝いたい」と思うようになったんです。最初は東京から沼津に通いながら、月例の法座を手伝ったり、寺の新聞を作ったりしていました。コロナ禍で一時、法座は中断しましたが、今はまた毎月続けています。

 

■ゆっくりでいい。浄土真宗のまなざし
ある先生から教わった言葉があります。「ゆっくりでいい、必ず救うから」。浄土真宗の教えは、頑張れ、乗り越えろと背中を押すというよりも、「そのままでいい」と受け止めてくれるものだと思っています。人生には病気や事故、悲しい出来事が必ずありますから。102歳まで生きられた門徒さんが亡くなる前に、「生きていれば、時々楽しいことがある」とおっしゃったんです。これも心に残っている言葉です。映画『男はつらいよ』の寅さんの台詞にも通じるものがありますね。私は法事や法要では亡くなられた方の人生を、できるだけ丁寧に聞くことを大切にしています。釣りが好きだった、音楽が好きだった、そんな小さな話を法話の中に織り交ぜると、ご遺族の表情がふっと和らぐ瞬間があります。「こちらから答えを出そうとしなくていい。ただ、真摯に聞く」。それだけで、胸が少し軽くなることがあります。そのお手伝いができれば何よりだと思っています。

正直に言うと、法話会では「うまく話せた」と思ったことは一度もありません。しかし、だからこそ毎回きちんと準備をして、真剣に向き合う。その積み重ねしかないと思っています。言葉の暴力に傷ついた人、孤独を抱える人に対しても、寄り添う姿勢は同じ。役者の仕事は「人を演じる」ことですが、そのためには人をよく見る必要があります。この経験は、法話や朗読、紙芝居など、僧侶としての活動にも生きていると感じています。

覺法寺は特別な場所ではなく、どんな方でもふらっと来られる場所でありたいです。つらい時も、そうでない時も、ゆっくりでいいと言ってくれる、そんな寺であり続けたいと思っています。

葬儀、法事・法要

法要には、10人程度に集まっていただけます。

イベント情報

法話会(毎月第2日曜日)

毎月第2日曜日に法話会を実施しており、法話会の前日には子ども食堂を開催しています。

また、彼岸会・盂蘭盆会・報恩講などの法要を行っています。

寺院情報

寺名(ふりがな) 龍池山 覺法寺 (りゅうちざん かくほうじ)
住職 藏内 秀樹(くらうち しゅうじゅ)
郵便番号 410-0309
住所 静岡県沼津市根古屋136-6
電話番号 055-967-7953
FAX番号 055-967-7953
E-Mail numadu.kakuhouji@gmail.com
ホームページ http://kakuhouji.com/
交通

JR東海道本線「原(はら)駅」から徒歩約25分

原駅からバス 原駅循環・東回り 八石駅下車(乗車6分)徒歩約200m

駐車場 10台
地図