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しうんざん じょうらくじ紫雲山 浄楽寺

団地や都営アパートが立ち並ぶのどかな住宅地に浄楽寺はあり、周囲の景色に自然と溶け込んでいる。しかしながら一歩本堂に入るとイメージが全く変わる。畳敷きの本堂に座り、江戸時代から残る阿弥陀如来像、仏具の金色、色彩あふれる欄間の彫刻や天井絵などを観ていると、日常を忘れるほど落ち着いた雰囲気を感じることができる。

地域に根ざしたお寺らしいアットホームな雰囲気で誰に対しても敷居は低い。気さくな住職は、門徒はもちろん、そうでない人も分け隔てなく歓迎しており、葬儀や法事、それ以外の仏事の相談も受けてくれる。月2回開催される常例布教は、紹介やつてがなくてもどなたでも参加が可能だ。

歴史

昭和2(1927)年、説教師が仏の教えを人々に伝える説教所として大島でスタート。はじめは真宗大谷派に属していたが、戦前になり浄土真宗本願寺派に転派した。創建当初、境内は今より少し広かったが、元々あった建物は強制疎開で取り壊されてしまい移転。その移転先も戦争で燃えてしまい現在は残っていない。寺伝を記した資料も焼失。

戦争が終わった後も大島にすぐには戻れなかったが、地域の門徒の協力も得て、浄楽寺を再開した。本堂をはじめ、現在の建物は戦後に建て直されたものだが、本尊の木造阿弥陀如来立像は残っている。造られたのは江戸時代で、創建時にどこかの寺院から譲り受けたものと伝わっている。江東区の登録文化財にもなっており、立派な須弥壇(しゅみだん)に安置されている。

住職インタビュー

祖父の代に始まってから、家族で代々お護りしています。私自身、20年以上こちらで前住職の補佐を務めてから、平成29(2018)年にその職を引き継ぎました。

■地元に密着したお寺
みなさんをお迎えする場としてのお寺と、生活空間である自宅が隣接しているのは、ここで生まれ育った私にとっては普通のことですが、一般の方は不思議に感じるかもしれませんね。うちのお寺は本堂と居住空間が近くて、その境目が曖昧なので、門徒さんとプライベートを共有している感じもあり、単にお寺と門徒さんという関係だけではない気がします。居間でお茶を飲みながら世間話をすることもありますし、家族みたいにビールを片手に寛いでいるなんて光景も見かけます。
風景写真や提灯など飾ってあるものの多くは門徒さんが持ってきてくれたもので、特に提灯は、初代住職が亡くなった際に地元の門徒さんが参列者の誘導のために自ら作ってくれたものです。

■地域活動への貢献
地域との関わりを大切にするという点では、昔から、ボーイスカウト江東第3団の拠点としてお寺を開放してきました。団員は門徒さんの家族に限らず、地元の子供たちが幅広く参加しています。キャンプやハイキングは専門のリーダーが引率しますが、うちの本堂で子供たち向けの日曜礼拝を開いたり、浄土真宗本願寺派の行事に一緒に参加することもあります。行動を共にしながらその成長を見守るのが大きな楽しみです。
仏教婦人会の活動も活発で、会員さんの誕生会や、手芸や折り紙といった創作活動を楽しむ会など、坊守(住職の妻)を中心に開催しています。さらに総会、彼岸などの年中行事が加わると、毎月何かしらの会を開いていることになりますね。年2回の会報誌制作の編集には私も駆り出されます。その時期は忙しくなって大変ですが、みなさんがこうやって一緒にお寺を盛り上げてくださるのは有り難いことです。

■初めてご連絡いただく方もお気軽にどうぞ。
仏教について知りたい、ご興味がある、という方はぜひ常例布教にお越しください。また当寺には「田舎から東京に引っ越してきて近所で浄土真宗のお寺を探している」「法事の際に自宅までお経をあげに来てほしい」、あるいは「代々仏教ではあるけれど宗派がわからなくなってしまった」など、いろいろな相談が寄せられます。お答えできることにはお答えしていますのでお気軽にお越しください。

葬儀、法事・法要

葬儀や法事について住職は話す。「近年では簡易な式が増えているが、私自身は、お葬式や法事をしっかり行うのがいいと考えています」

「浄土真宗で“往生する”とは仏様として浄土に生まれるということで、つまり一周忌(法事)は仏様に生まれ変わって1歳のお誕生日。みんなで集まるのには、お誕生日をお祝いするという意味があります」

「葬儀では、故人を笑顔で見送って“ありがとう”の気持ちを伝えることで、自分自身の今後のありかたを考えるきっかけになるでしょう。また、生前つながりがあった人たちが葬儀をきっかけに集まることで新たに縁がつながったり、深まったりもします」

・葬儀、法事を本堂で実施することが可能。
・斎場やご自宅での葬儀、法事への訪問も可能。

イベント情報

常例布教(毎月11日、21日(月2回)14:00~)

11日開催の会では、数10年続いている布教使の先生を招き、仏教や浄土真宗について詳しい話を聞く。

21日開催の会はわかりやすく、誰でも参加できる内容となっている。

事前申し込み不要で、いつでも参加が可能。普段着・手ぶらで構わないが、数珠があればなおいい。参加無料。

寺院情報

寺名(ふりがな) 紫雲山 浄楽寺 (しうんざん じょうらくじ)
住職 一柳 憲正
郵便番号 〒136-0072
住所 東京都江東区大島4-14-7
電話番号 03-3681-5767
交通

都営新宿線「西大島」駅もしくは「大島」駅より徒歩約7分

駐車場 1台 ※要事前連絡
地図