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はくうんざん しんりゅうじ白雲山 真龍寺

西武池袋線「石神井公園駅」からバスで約10分。バス停「三軒寺」から歩いてすぐの場所には、その呼び名通り、浄土真宗のお寺が3カ寺並んでいる。その内の1つが真龍寺。近年、新しく建替えられた本堂は、都内でも珍しい木造建築である。木で木を支える伝統的な工法ながら、どこからでもご本尊が拝めるように、通常ある柱を取り除くなどの工夫が施された堂内。さらにはバリアフリーにも配慮した、こだわりの造りが魅力のお寺だ。

お寺が悲しみ事に対峙するためだけの存在ではないと周知していくため、19代目の現住職・織田有憲氏は、ご門徒の交流の場となる門徒会を作るなど、お寺とのコミュニケーションを気さくにとれるような場所作りに取り組んでいる。

歴史

文明年間(1469~1486年)、織田氏の一族である願浄(1426~1514年)によって武州金杉(現在の場所は特定に至ってない)に開基したと伝えられている。

 

明暦3(1657)年の正月に起きた明暦の大火で寺が全焼、場所を京橋の築地に移転。以後、元禄8(1688)年の数寄屋橋大火、享保3(1718)年の鍛冶橋大火、宝暦6(1756)年の築地武家屋敷の火災・・・・・・といった、数々の災害によって焼失したとされている。幾多の災難に遭ったため詳しい文献等は焼失し、寺の歴史の詳細や歴代の住職名等は一部不明となっている。

 

大正12(1923)年9月1日関東大震災をきっかけに現在の地に移転。大正15(1926)年12月13日移転の許可を得て、京橋区築地3丁目104番地から東京府北豊島郡石神井村大字谷原字北原1914番地(現在地の谷原6-7-9)に移転し、昭和5(1930)年4月23日移転を完了した。

 

平成に入り墓地を大改修。平成23(2011)年には、親鸞聖人750回大遠忌記念事業の一環として親鸞聖人の御影を修復した。老朽化対策の目的もあり、平成27(2015)年6月からは本堂の新築事業に着手。建設当時の卓越した彫刻技術を見ることができる旧本堂入口の柱は、旧本堂解体後、その一部が客殿内で保管されている。

住職インタビュー

■平凡な青春時代を過ごし、僧侶になってからは生老病死に向きあう

 

縁あって寺に生まれ育ちましたが、住職になることを意識し出したのは高校生の頃でした。ですが、高校を卒業してすぐにその道へ入ったわけではありません。大学は一般の大学へ行きました。スキー同好会に入ってずいぶんのめりこみました。そんな青春時代を過ごしましたね。

大学3年生の時に、夜間制の東京仏教学院へ通い始め、その間に得度をして卒業。その後、仲良くしてくださったお坊さんの先輩のつながりで、一僧侶として伝道資料センターや築地本願寺でさまざまな活動に精力的に取り組んできました。

そして住職になったのが、平成17(2005)年です。この年は、身の回りでいろいろなことが起きた年でした。3月に祖母が亡くなり、6月に子どもが生まれ、9月に先代住職が往生しました。立て続けに衝撃的なことが起こりましたが、人として、住職として本当にいろいろなことを考えるきっかけになったスタートでした。

 

■お寺は、誰もが入って来ることのできる多目的な場所

 

私が住職として取り組んでいきたいことは、「お寺の敷居を低くする。暗いイメージを変える」ということです。いろいろな方に「お寺に自由に入ってください」と言っても、なかなか入っていただけないことがやはり多いです。

当寺は目立った特色のあるお寺ではないですが、施設としては様々な年齢層の方に利用していただけるよう考えました。例えば、車椅子の設置や、多目的トイレ、そして赤ちゃんのおむつ交換ができる場所も用意しているので、お子さん連れの方も安心して来ていただけます。まわりの人に迷惑がかかると気兼ねされる親御さんがいらっしゃいますが、この場所をそういう雰囲気にしてはいけないという心掛けは常にしています。

「お寺は嫌な所ではない、門が開かれている」ということをいかにして伝えるか。人の流れを変えていく、それがご縁作りとなって、お寺が代々続いて行くことができるのだと思います。

 

■すべての行いが、教えに通じていることを忘れない

 

細かいことにはなりますが、「ちゃんと手を合わせてお念仏を称える」ということをお伝えしています。大人がしっかりしていれば、その背中を子どもは見ている。難しい阿弥陀様やお浄土のお話は、子ども達にとって最初から分かるものではありません。まずは手を合わせるという作法を身につけてもらい、お念仏の称え方を覚えてもらうことが住職の大切な役目だと考えています。

また葬儀では、葬儀業者に事前にご本尊や写真の位置まで細かく指示を伝えます。常に「この葬儀は1度きりのもの」ということを念頭に置き、お飾りをしっかり整え、きれいな声、そして正しい音でお勤めし、身なりもしっかり整える。こういったことを繰り返し行えば、教えというのは伝えることができるのではないかと思うのです。

葬儀、法事・法要

  • 葬儀、法要の意義

「葬儀は、亡くなった方をご縁にして、今の自分自身のことを考えるということ。そして法要とは、『亡くなった方が縁になって、今わたしが生かされている』ことの意味を分からせてもらえる場所。だからお勤めは、亡くなった方のためにしているのではありません」

「仏縁で一番大事なことは、『あの時に住職が言っていたことは、こういうことだったのか』と後々分かってくださる方が一人でもいらっしゃったら、充分意味合いが出てくるのではないかと思います。」

■葬儀について

・お寺での葬儀は要相談

・食事手配も可能

墓・納骨堂

■お墓について

一般墓、合葬墓(真龍寺永代護持合祀墓「無量寿」)

管理費用は、最小区画(0.54平方メートル:90万円~、年間管理費:1万円~)。サイズによって変わるため、詳しくはお寺にお問い合わせください。

※過去の宗旨・宗派は問わないが、墓地の使用許可には浄土真宗本願寺派の門徒になることが条件。

また、真龍寺門徒会にも入会が必要となります。

・お花は持参、お線香は寺で常備。

イベント情報

定例法話会 (偶数月第3日曜日)

さまざまな御講師より法話を聞くことができる。門徒さん以外の方も参加可能。

寺院情報

寺名(ふりがな) 白雲山 真龍寺 (はくうんざん しんりゅうじ)
開門時間 厳密には制限していないが、朝6:30~夕方17:30頃まで
住職 織田 有憲(おだ ゆうけん)
郵便番号 〒177-0032
住所 東京都練馬区谷原6-7-9
電話番号 03-3996-1831
FAX番号 03-3995-5672
ホームページ https://www.nerimaku-shinryuuji.tokyo/
交通

西武池袋線「石神井公園駅」から西武バス(「成増町」行き)で「三軒寺」下車徒歩2分

駐車場 5台
地図