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かんえいざんほうりんじ寛永山 宝林寺

練馬区の三軒寺と呼ばれるエリアには、名称通り3カ寺が並んでいる。中でも鉄筋コンクリートの強堅でモダンな外観が印象的なお寺が宝林寺だ。

前住職が平成12(2000)年に建替えた新しい本堂は、車椅子の方もお参りできるようにとエレベーターやスロープなどもあるバリアフリー仕様だ。新しいことが好きだったという前住職。本堂の造りからも、時代に合わせて柔軟な視点を取り入れる当寺の姿勢がよく表れている。

そんな前住職の跡を2019年3月に継いだばかりの現住職・羽田慶子氏。寺の歴史を守りながら、すでに顔見知りのご門徒さんや地域の方々に寄り添い、親しんでいただけるお寺を目指す。和やかな対話を強みに副住職や総代とともに日々教化に励む。

歴史

寛永4(1627)年に、江戸浅草御坊に林西が創建したといわれている。明暦3(1657)年の明暦の大火によって堂宇が焼け、築地に移転。さらに、築地に所在中の大正12(1923)年、関東大震災に遭い焼失。その後、現在の練馬区谷原の地に移った。

 

なお、10代目住職・羽田子雲は、幼少期より絵を描くことが好きで、江戸時代後期の絵師・岡本秋暉に弟子入りする程の画才の持ち主だった。堂内ロビーには、岡本秋暉との合作の複製が飾られている。

 

また、本堂が現在の形になったのは平成12(2000)年。それ以前は、前住職のお父様の実家が新潟だったご縁で、寺の建築を新潟の建築家に依頼したところ関東周辺では珍しい、新潟の急勾配の雪除け屋根が印象的な造りの本堂になった。建立当時、最寄の石神井公園駅から寺周辺までの1.5kmの距離間にはほぼ畑しかなかったため、辺りには宝林寺の屋根しか見えず、人々は宝林寺の屋根を目指してお参りに来たという。その後、屋根が老朽化してきたため、現在の形に建て直した。

住職インタビュー

■“寄り添う”住職でありたい

私は「寄り添う」ことを常に意識しています。住職というと、話にくく偉そうな人というイメージを持たれることも多いと思いますが、皆さんと同じ目線で、同じ風景を見つめたいと思っています。

 

■皆様から親しまれるお寺を目指して

皆さんが入ってきやすくて、ささいなことでも気軽に話せるお寺を築きたいですね。前住職は何でも一人でやってしまうタイプだったのですが、私は皆さまの意見を聞きながら進めていこうと思っています。細やかなコミュニケーションを交わして伝道していきたいという気持ちがあり、お寺の内側と、お寺の外側の世界にある隔たりをなくすために、たくさんお話をさせていただくように心掛けています。

 

お亡くなりになった方に関する思い出を伺ったり、親しい方を亡くされたときの悲しみを共有する会話をしたりする時間を特に大事にしています。そして手を引きながら一緒に歩くような気持ちでお勤めをさせていただいています。

 

 

葬儀、法事・法要

お通夜をせずに1日葬で簡易化した葬儀を好む人も多くいる今日。多忙な現代人の気持ちも理解できないわけではないが、長い人生の最後がそれで本当にいいのだろうかと疑問に思う。お通夜・葬式・法要等の意義を後世に伝えていきたい、と住職は話す。

 

・ご門徒に限り、当寺での葬儀の取り仕切りが可能。

・食事手配あり。

お墓

一般墓、夫婦墓、合祀墓

※過去の宗派は問わないが、浄土真宗の流儀に則る。

※管理費は、直接お問い合わせください。

 

イベント情報

元旦会(毎年1月1日)

一緒に正信偈を読み、新年のご挨拶をする。簡単なおせち料理を皆で食べたり、ゲームなどをして交流を深める場ともなっている。

※ご門徒さん以外も参加可能。

 

婦人会定例会(毎月11日の法話会)

勉強会の他、縫物や粘土細工、フラワーアレンジメント、カラオケ、仏教賛歌の合唱の練習など、多様なイベントを行う。

 

法要(随時)

・元旦会法要 1月1日

・春彼岸法要 春分の日午前10時より

春彼岸中に花まつりも行っています。善哉接待もあります。

・永代経法要 5月11日

・お盆法要  7月11日

・秋彼岸法要 秋分の日 午前10時より

・報恩講法要 11月10日

・婦人会定例会

・法話会

寺院情報

寺名(ふりがな) 寛永山 宝林寺 (かんえいざんほうりんじ)
住職 羽田 慶子
郵便番号 177-0032
住所 東京都練馬区谷原6-8-25
電話番号 03-3996-4200
ホームページ http://hourinji.tokyo/
交通

西武池袋線「石神井公園駅」北口よりバス成増行き「三軒寺」徒歩3分

 

東武鉄道東上本線「成増駅」より西武バス「三軒寺」下車、徒歩3分

 

駐車場 13台
地図