文字サイズ

  • 普通
  • 大きく

うちでさんじょうこうじ内手山 浄弘寺

築地本願寺の都市開教の一環として、1988(昭和63)年に建立された30年程の新しいお寺。「これからは、大きな寺よりも、誰もが気軽に行けるミニテンプルが必要になる」という前門様の言葉に影響を受け開かれた。

寺周辺には老人ホームも多く、身寄りのない人、亡くなってお骨の行き場所がない方も多く所在されている。そういった方達を受け止めていきながら、あらゆる場面を通して家族が少しでも浄土真宗にご縁を持つことのできる寺でありたいと、住職であるは内手弘充氏は副住職とご家族、そして愛犬らんちゃんと共に布教活動を続けている。

歴史

築地本願寺の布教所として開所したのは、昭和62(1987)年2月。土地を購入し、寺院が建立されたのは平成2(1990)年11月で、平成3(1991)年3月に宗教法人を取得。もともと関東には浄土真宗の寺院が少なく、その対策として寺を建立していく方針が築地本願寺で掲げられた際に建てられた寺院である。建立当時、青梅地域は寺院が約70ヵ寺存在するエリアではあったが、浄土系は一カ寺もなかったという。現在も同じエリア内には当寺以外に浄土系の寺はなく、当寺が広い範囲で活動を行っている。

茨城県の内手山浄国寺の次男として生まれた現住職。自分にとってまったく未知の土地であったこの場所へ来た当初、何をやったらいいか分からずに悩んだという。ビラを作り一軒一軒に配布するなどの布教活動中、寺への問合せ手段も電話しかない時代、いつも気にしていたのは寺の電話が壊れていないかどうかということだった。そんな状況の中で、様子を気にして連絡をくださった関係者、また、ご実家の寺が浄土真宗であることを大事にされるご門徒さんの存在に支えられたこれまでを感謝の念で振り返る一方で、時代も人も変わっていく今日、今までのやり方を変えて新たな方法で活動を行っていく必要性を強く感じている。

住職インタビュー

■目指すのは、宗派を超えて、誰もが入って来られる寺づくり

お寺は自分が独りではないことに気づける場所です。寺がその人にとって、「自分はここにいていいんだ」と思える場所になれれば、一番いいかなと思っています。話したいことがあれば何でも話してくださっていいですし、私を含めて副住職や坊守も、聞くことを大事にしています。

寺周辺には老人ホームが多く、身寄りのない方やお骨の行き場所がない方も多くいらっしゃいます。ですので、そういった方達を受け止めていきながら、誰もが少しでもご縁を持つことのできる寺でありたいと思っています。そのためにまず、平成14(2002)年に管理費もなし、宗旨・宗派を問わない合同墓「有縁廟」を造りました。また、平成22年には後継者がいなくてももてるお墓「安穏廟」を作りました。造った結果、予想以上の反響があり、今では一年中参詣者とお花の絶えない、綺麗な墓所になっています。また、使用者(墓友)からの要望で合同の公開講座と永代経を行っています。

 

■好きな言葉は、「遠く宿縁を慶べ」

親鸞聖人の言葉ですが、過去帳にも必ず書いてお渡しするようにしている、大好きな言葉です。「私がここにいることや誰かと出会うといことは、今だけの世界に限ることではなく、ずっと以前からの縁やつながりが今も続いているということ。それを素直に慶びなさい」というものです。どういう形であっても、来てくださる方に対しては一生懸命対応したいと思っています。最初から選別はしない、ということはずっと大事にしてきていることです。最初からそういう心根でいないと、都市開教というものは成り立たないだろうと思います。

葬儀、法事・法要

■葬儀について

後の者が、道を見失わないようにするための儀式と語る住職。葬儀の際には、死と向き合う大切さについてご遺族に伝えるようにしている。

「大抵、人というのは、死ぬことは解っていても、自分や家族、身近な人の死はまだまだ先のことと思っています。ご葬儀の際には、代わってもらうことも代わってやることもできないたった1つのいのちに気づき、死は悲しく、辛いことですが、この先にまた会うことのできる世界がある、と阿弥陀さまがおっしゃっておられるのを伝え、目を逸らさずに死と向き合っていただきたいと思っています。また、これからは仏さまとして私を案じ、大きな灯火をかかげ、まちがいのない道を歩むことを願われていることもお伝えしています。」

それから、法事法要については次のように語る。

「皆さんが法事に集まるということは、亡くなられた方が命懸けで仏法に出逢うご縁を作ってくれたということです。つまり、もうすでに仏さまとして、皆さんの中では働いてくれているということなんです」

仏様としての命をいただいた日である「命日」は、実は遺された自分の命を見つめるための日でもあると住職は言う。法事や法要では、ご遺族の中に故人を知らないお孫さんやひ孫さんの姿があると大変嬉しく感じ、子供たちには次のようなことをお伝えするのだという。

「あなたが存在するのは、見たことも会ったこともない、この亡くなった方が一生懸命生きてくれていのちをつないでくれた人がいたからです。一生懸命生きようね、来てくれてありがとう」

亡き人のために思って勤める法事は、実は亡き人がいのちを大切にと、み教えに出遇ってほしいと私を導いてくれていたのだと気付き、自分のために亡き人がはたらいてくれていることに気付かされる機会になれば、という思いで法事や法要を勤めている。

※葬儀は本堂・会館で行うことも可能
※控室の用意、食事手配も可能

お墓

①一般墓 ②有縁廟(合同墓) ③安隠廟(家族総墓)  ※②③は宗旨・宗派不問

①一般墓
直接お問い合わせ下さい。

②有縁廟(合同墓)
・骨壺納骨 40万円以上
・散骨納骨 10万円以上
【共同墓誌彫刻 2万円】

③第二安穏廟 ※第一安穏廟は既に埋まっている
・特別区画A区画 90万円以上
・B区画 80万円以上
・C区画70万円以上
※全区骨壺(7寸甕3体)納骨可能
【家名彫刻 3万円】
【管理費 15万円(30年分)※申し込み時一括払い】

イベント情報

門信徒会主催出張法座会(各所、年1回)

他寺へ行き、法座を開く。法座後は参加者で地域観光をして1日楽しめる。

門信徒会壮年部勉強会(不定期)

参拝の勉強や写経をし、住職の法話を聞くことができる、誰でも参加が可能なイベント。門信徒会が主催している。

 

寺院情報

寺名(ふりがな) 内手山 浄弘寺 (うちでさんじょうこうじ)
住職 内手 弘充
郵便番号 198-0036
住所 東京都青梅市河辺町8-19-8
電話番号 0428-32-1769
FAX番号 0428-32-2010
ホームページ https://www.joukoji.com
交通

圏央道青梅ICより5分  中央道八王子ICより25分
JR青梅線「小作駅」東口より徒歩10分

駐車場 55台
地図